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生活

視覚障害者でも楽しめる!おすすめのボードゲームなどを紹介

色とりどりのボールがビニールプールに入っている。

友人や家族と一緒にゲームをする時間は楽しいですよね。視覚障害者であっても楽しめるゲームはたくさんあります。

この記事では、視覚障害者も楽しめるボードゲームや視覚障害者がゲームをもっと楽しむためのポイント、手作りゲームなどを紹介します。

気になるゲームがあれば、ぜひ遊んでみてください。

目が見えなくても、見えにくくても、楽しめるゲームはある

カラフルなダイスを4つ並べて「GAME]と表示している写真。
(写真素材:Unsplash)

「ゲームって目が見える人しか遊べないのでは?」と思っている人もいるかもしれませんが、そんなことはありません。

視覚障害者でも楽しめるゲームはあります。ボードゲームやパズルゲーム、コミュニケーションゲームなど、数多くのゲームが視覚障害者対応です。

音を聞いたり、手で触ったりすることで、十分に楽しめるゲームがあります。この記事では、さまざまなゲームを紹介していきます。

視覚障害者向けのゲーム

視覚障害者向けのゲームにはさまざまなものがありますが、今回はその中からタイプの違う3種類のゲームを紹介します。

  • グラマ
  • フォーセンシズ
  • 大テンジ会

グラマ

グラマをプレイ中の様子。木製の天秤に、布の巾着がのせてある。

「グラマ」は「見ても見なくても見えなくても」楽しめるボードゲームです。

プレイヤーは4人。それぞれに巾着袋が渡され、中身は一人ひとり異なる重さです。テーマに合わせて自分の袋の重さを表現して、他のメンバーに伝えます。
プレイヤーの説明の中から、全員がイメージできる重さのお題を決めます。そしてお題に合わせてプレイヤーは袋の中身を調整。調整が終わったら、天秤に乗せて答え合わせを行います。バランスが取れれば成功、倒れてしまったら失敗です。

このゲームは、言葉での説明と自分の触感が頼りになります。勝ち負けがなく、プレイヤーが協力して行うので、コミュニケーションのきっかけになりますよ。

参考サイト:Blined Project(外部リンク)

以下の記事では、「グラマ」の体験会の様子を紹介しています。ぜひ参考にしてください。

参考:“見ても見なくても見えなくても楽しめる”。大学生が作ったユニバーサルボードゲーム「グラマ」の体験会を開催しました | Spotlite(内部リンク)

フォーセンシズ

フォーセンシズをプレイ中の様子。丸い穴の開いた盤面に木製のピースをはめ込んでいる。
引用:フォーセンシズ | すごろくや(外部リンク)

「フォーセンシズ」は、見えない状態で手探りによってプレイするパズルゲームです。

プレイヤーは、アイマスクを装着した状態で、ボードの形を手探りで把握し、1つずつコマを置いていきます。ボードには縦4個、横4個の全16個のくぼみがあります。そこに、同じ種類のコマを縦・横・ナナメのどれかで揃えたら完成です。コマは穴が空いているものや、高さが異なるものなどがあり、コマの違いも手探りで把握します。コマを一つ置いたら、次のプレイヤーの番です。

また、目隠しをしない状態でも楽しめるゲームとなっているので、さまざまな人が楽しめます。ルールはシンプルなので、子供から大人まで幅広い年齢層向けのゲームです。

大テンジ会

「大テンジ会」は、点字を使った神経衰弱です。通常の神経衰弱はトランプなどをめくりながらプレイしますが、大テンジ会はめくりません。

プレイヤーはカードに施された点字を触って、カードを読み取ります。カードの上からは風呂敷がかけられ、風呂敷の下から手を入れてカードを探します。カードは13種類が各2枚、全部で26枚です。1組でも多くカードを揃えることができた人が勝ちです。

大テンジ会のプレイで頼りになるのは、指先の触覚のみ。2〜8人でプレイできます。

ゲームで盛り上がるのはもちろんですが、点字に触れたり興味を持ったりするきっかけにもなります。

商品ページ:大テンジ会 | ボドゲーマ(外部リンク)

視覚障害者も楽しめるゲームを手作りしてみよう

すごろく風のボードゲームの写真。サイコロとコマが並んでいる。
(写真素材:Unsplash)

ゲームを手作りするのも、楽しいかもしれません。先ほど紹介した「グラマ」は、大学生の団体・Blined Project (ビーラインドプロジェクト)が考えたゲームです。

視覚障害者が楽しめるゲームにするためには、視覚以外の情報である聴覚や触覚

また、一般のボードゲームに点字表記をつけるという方法もあります。モノポリーやUNOなどに点字シールを貼って楽しんでいる人もいるようです。

視覚障害者がゲームを楽しむためのポイント

ボードゲームプレイ中の写真。広げられた盤面にカードやカラフルなコマが並んでいる。
(写真素材:Unsplash)

視覚障害者がよりゲームを楽しむために、以下のポイントを意識してみましょう。

  • 説明やプレイ中は、具体的な言葉を使ってコミュニケーションする
  • 声をかける際は、誰に向かって話しているのかを分かりやすくする

説明やプレイ中のコミュニケーションでは、具体的な言葉を使用しましょう。「あれ」「そこ」などの指示語は避けて、「〇〇さんの右手側」などのように具体的に伝えることが大切です。

「10時の方向にカードがあります」などのように、クロックポジションを使うこともできるでしょう。

参考:クロックポジションとは?視覚障害者へ位置や方向を伝える方法 | Spotlite(内部リンク)

また、声をかける際は、誰に向かって話しているのかを伝えることも大切です。話しかける前に名前を読んだり「次は〇〇さんの番です」と声かけするとよいでしょう。

最後に

視覚障害者でも楽しめるゲームはたくさんあります。友人や家族と一緒にゲームを楽しむことで、コミュニケーションが生まれ、社会性にもよい影響を与えます。視覚障害者向けのゲームだけでなく、従来のゲームもユニバーサルデザイン化されたものもあります。

ぜひ色々なゲームに挑戦し、楽しい時間を過ごしてもらえたらと思います。

Spotliteでは、視覚障害者の外出時にガイドヘルパーを派遣する障害福祉サービス「同行援護」の事業所を運営しております。利用者、ヘルパーともに、若年層中心の活気ある事業所です。余暇活動を中心に、映画鑑賞やショッピング、スポーツ観戦など、幅広いご依頼に対応しています。お気軽にお問い合わせください。

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この記事を書いたライター

Spotlite編集部

Spotlite編集部は、編集長で歩行訓練士の高橋を中心に、視覚障害当事者、同行援護従業者、障害福祉やマイノリティの分野に精通しているライター・編集者などが協力して運営しています。

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Spotlite編集部は、編集長で歩行訓練士の高橋を中心に、視覚障害当事者、同行援護従業者、障害福祉やマイノリティの分野に精通しているライター・編集者などが協力して運営しています。

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