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生活

視覚障害者の悩みとその相談方法

白杖を持った人と、晴眼者がベンチに座って話している様子。

視覚障害者には、日常生活を送っていく上でさまざまな悩みがあります。この記事では、視覚障害者が悩んでいること、それぞれの相談先などについて紹介します。

視覚障害者の悩みについて

白杖の人が、自転車侵入防止の柵を触って確認している。

視覚障害者の見え方は、一人ひとり異なります。全く見えない人、ほぼ光を感じ取れない人、ぼんやりと光がわかる人、輪郭がうっすらと感じられる人と様々です。

見えないだけではなく明暗も感じにくい全盲、矯正しても視力が0.3未満の弱視、目で捉えた物の中心や周辺の一部が欠ける視野障害などがあります。それぞれの見え方も困りごとも多様です。

参考:
視覚障害者の見え方はどのようになっている?特性ごとに紹介 | Spotlite(内部リンク)
視覚障害者が生活で困ることは?事例と解決策を解説 | Spotlite(内部リンク)

日常生活でできることや工夫は、以下の記事も参考にしてみてください。

参考:
すぐできる!視覚障害者のためにできること|声のかけ方と誘導方法 | Spotlite(内部リンク)
視覚障害者の生活の助けになる便利な道具。購入やレンタルする方法も紹介 | Spotlite(内部リンク)

視覚障害者の悩みの相談先

白状をもって、薄暗い中を一人で歩く女性の後ろ姿の写真。

視覚障害者には、暮らしていく中でさまざまな困難があります。その悩みはどのような場所で相談すればいいのでしょうか。

自治体の相談窓口に相談する

自治体の中には、視覚障害者のために、情報窓口を設置している場合があります。
インターネットで「自治体名+視覚障害」で検索すると、地域のNPO法人や自治体の相談窓口が見つかることもあります。公的な支援に繋がりやすい相談方法です。

また、保健所や市役所の福祉課でも相談窓口を設けているケースがあり、相談ができるほか、自治体によっては視覚障害者の生活をサポートする情報などをもらえることもあります。

視覚障害の当事者団体の相談会やイベントに参加する

全国には、視覚障害者や支援者、家族などが参加する当事者団体がたくさんあります。

当事者団体の中には、同じような見え方や疾患の視覚障害者やその家族のほかに、福祉、教育、医療従事者など様々な人が参加するものもあります。そのため、同じ悩みを抱えているのは自分一人ではないと感じ、色々な悩みを相談できる可能性があります。また、視覚障害者が社会生活を送る上でのロールモデルを見つけられることもあります。

全国規模で活動している主な当事者団体には、以下の2つがあります。

視覚障害者自身の手で「自立と社会参加」を実現するために運営されている福祉法人です。視覚障害者に対する総合的なサービスの他に、相談会などを定期的に実施しています。

眼の難病である網膜色素変性症の患者と研究者、支援者によって構成されている公益社団法人です。同じ病気の方が相談に乗るピア相談や年代別の部会などがあります。

視覚障害者の悩みをウェブサイトで知る方法

パソコンを操作する人と、画面を指さしている人の手元の写真。
(写真素材:Unsplash)

インターネット上には、当事者に向けた有益な情報や実体験が載っているウェブサイトがあります。これらのサイトを見ることで、視覚障害者の困りごとやその解決方法を知ることができます。

「視覚障害者の本当の姿」を伝え、視覚障害者が真に自立して生きていける社会を目指して活動している公益社団法人NEXT VISIONが運営するウェブサイトです。視覚障害者の見え方、サポート方法などが載せられています。

多様性のある社会を目指して、NHKが放送している番組のウェブサイトです。視覚障害者の当事者による体験談が多数掲載されています。

また、私たちが運営するSpotliteでも当事者のインタビューやコラムを掲載しています。参考にしていただけると幸いです。

参考:
視覚障害者、MBAを取得する。ロービジョンのビジネスパーソンが経営大学院で見つけたキャリアと気持ちの変化とは | Spotlite(内部リンク)
「視覚障害者とエンジニアの仕事は相性が良い」。仕事のしやすさと課題を当事者に聞く | Spotlite(内部リンク)
視覚障害者の私が、大手通信キャリアの採用担当者として働いて感じること | Spotlite(内部リンク)
「僕は水泳が得意じゃない」パラリンピックメダリスト富田宇宙さんが泳ぎ続ける意味 | Spotlite(内部リンク)

最後に

日差しの中を、階段を上る白杖の人とガイドヘルパーの足元。

視覚障害者は、それぞれにさまざまな悩みを抱えています。その悩みを共有し、少しでも心を軽くするには、自分と同じような立場の人の体験談を知るのもひとつの方法です。お互いの悩みを打ち明けることで、何かヒントが得られるかもしれません。

自分の負担にならない範囲で、当事者同士でつながれるようなきっかけを探してみるのはいかがでしょうか。

Spotliteでは、視覚障害者の外出時にガイドヘルパーを派遣する障害福祉サービス「同行援護」の事業所を運営しております。利用者、ヘルパーともに、若年層中心の活気ある事業所です。余暇活動を中心に、映画鑑賞やショッピング、スポーツ観戦など、幅広いご依頼に対応しています。お気軽にお問い合わせください。

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この記事を書いたライター

Spotlite編集部

Spotlite編集部は、編集長で歩行訓練士の高橋を中心に、視覚障害当事者、同行援護従業者、障害福祉やマイノリティの分野に精通しているライター・編集者などが協力して運営しています。

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Spotlite編集部は、編集長で歩行訓練士の高橋を中心に、視覚障害当事者、同行援護従業者、障害福祉やマイノリティの分野に精通しているライター・編集者などが協力して運営しています。

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