背景を選択

文字サイズ

サポート

視覚障害者とのコミュニケーションの方法は?気を付けたいポイントやサポートツールを紹介

屋外のベンチに座って、白杖を持った視覚障害者と晴眼者が笑顔で談笑している。

視覚障害者とコミュニケーションを取ろうと思ったとき、「どのように接したらいいのか」「失礼がないようにサポートしたいけど、どうしたらいいかわからない」と悩む方もいるのではないでしょうか。

視覚障害者と接するときの基本的な心構えは晴眼者と一緒ですが、伝え方やサポートするための道具には特徴があります。

この記事では視覚障害者とのコミュニケーション方法、そのサポートとなる機器について、解説します。ぜひ視覚障害者と接するときの参考にしてください。

視覚障害者とのコミュニケーションで気を付けたいこと

ここでは、視覚障害者とコミュニケーションを取るときの基本的な考え方について解説します。ただ、視覚障害者の見え方は一人ひとり違いますし、もちろん性格も人それぞれです。1人ひとりが異なることを意識して、臨機応変に対応するようにしましょう。

参考:視覚障害者の見え方はどのようになっている?特性ごとに紹介 | Spotlite(内部リンク)

コミュニケーションを取るときは対等な気持ちで

視覚障害者と接するときに、「失礼があってはいけない」「丁寧に接しないといけない」と感じることはよくあります。もちろん必要な心構えではありますが、構えすぎると緊張感が相手にも伝わります。相手を尊重する姿勢は崩さず、視覚障害者である前に、人と人とのコミュニケーションであることを意識し、対等な気持ちで接するようにしましょう。

言葉を具体的に

目の見える人たちのコミュニケーションでは、ボディランゲージやジェスチャーを多用しながら説明することも多いです。ただ、視覚障害者とコミュニケーションを取るときに、視覚情報を多用すると、意思疎通が難しくなります。

そのため、会話では主語や述語の過度な省略をしないように意識する、「これ」「それ」「あれ」などの抽象的な指示語はなるべく使わないようにする、などは気を付けたいポイントです。

また、視覚障害者とコミュニケーションを取る前には、「〇〇さん、こんにちは。〇〇です」と自分から挨拶し、自分の名前を伝えることも重要です。

参考:視覚障害者の誘導方法はどうすればいい?場面別の対応も解説 | Spotlite(内部リンク)

視覚障害者のコミュニケーションの補助となる道具

点字器で点字を打っている写真。

視覚障害者がコミュニケーションを取る上で、さまざまな道具を活用しています。ここでは、視覚障害者とのコミュニケーションの補助となっている道具について紹介します。

また、視覚障害者をサポートする道具や機器については、下記の記事でも解説しているため、ぜひ参考にしてください。

参考:視覚障害者の生活の助けになる便利な道具。購入やレンタルする方法も紹介 | Spotlite(内部リンク)

点字

指先で触れて読むための文字で、駅や公共施設でよく見られます。墨字を点字に翻訳する「点訳」を行う事業者や、点訳ソフト、点字プリンタなどの機器もあります。

点字については、以下の記事にも詳しい解説があります。

参考:点字とは?仕組みや読み方、歴史を紹介 | Spotlite(内部リンク)

音声案内

公共施設内のトイレや街の信号機のそばには、専用のスピーカーが設置してあり、必要な情報を音声で案内している場合があります。

また、録音した声を流すことのできる市販の音声案内機器もあり、音声案内が必要な場所に後から設置することも可能です。

通販サイトでは比較的リーズナブルに購入できます。

株式会社エスコの音声案内機や、ユニット株式会社のトークナビ、マックス株式会社のセンサー付音声案内機などが人気があるようです。(2023年10月現在)

価格帯は1万円台から2万5千円程度のものが主流です。

参考検索結果:通販サイト「モノタロウ」の「音声案内機」検索結果(外部リンク)

スクリーンリーダー

スクリーンリーダーは、パソコンの画面を読み上げてくれるソフトです。パソコンを使って仕事をする視覚障害者も多く、重要なソフトのひとつです。
こうしたサポートツールがあることで、視覚障害者がSNSを活用したり、WEBサイト上の情報を知ることもできます。

視覚障害者のSNSの利用や情報保証(アクセシビリティ)については、以下の記事でも解説しています。

参考:視覚障害者がSNSを活用するには?楽しめるSNSも紹介 | Spotlite(内部リンク)
参考:視覚障害者に必要なアクセシビリティとは? | Spotlite(内部リンク)

スマートフォンを操作している晴眼者と白杖の人が話している。

最後に

視覚障害者とコミュニケーションを取るときには、相手を尊重したうえで、フラットな姿勢でいることが重要です。また、一緒に生活したり、仕事をしたりするときには、視覚障害者のサポートとなる道具を使用すれば、より円滑にコミュニケーションを取ることができます。

Spotliteでは、視覚障害者の外出時にガイドヘルパーを派遣する障害福祉サービス「同行援護」の事業所を運営しております。利用者、ヘルパーともに、若年層中心の活気ある事業所です。余暇活動を中心に、映画鑑賞やショッピング、スポーツ観戦など、幅広いご依頼に対応しています。お気軽にお問い合わせください。

LINEアカウントはこちら(外部リンク)

SpotliteのLINEアカウントにアクセスするQRコード

※ 当事務所は、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、および香川県に対応しています。

この記事を書いたライター

Spotlite編集部

Spotlite編集部は、編集長で歩行訓練士の高橋を中心に、視覚障害当事者、同行援護従業者、障害福祉やマイノリティの分野に精通しているライター・編集者などが協力して運営しています。

他のおすすめ記事

この記事を書いたライター

この記事を書いたライター

Spotlite編集部

Spotlite編集部は、編集長で歩行訓練士の高橋を中心に、視覚障害当事者、同行援護従業者、障害福祉やマイノリティの分野に精通しているライター・編集者などが協力して運営しています。

他のおすすめ記事