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視覚障害者に必要なアクセシビリティとは?

スマートフォンを使いながらバスの時刻表を確認している白杖の女性。

日常生活を送る上で必要不可欠な存在になったインターネット。視覚障害者が快適に情報を取得するためには、アクセシビリティが必要ですが、まだ十分に整備されているとは言えません。

この記事では、アクセシビリティという概念と、視覚障害者にとって必要なアクセシビリティについて解説します。

アクセシビリティとは

アクセシビリティとは、「アクセス(辿り着く)+アビリティ(能力)」を意味する言葉です。ウェブサイトにおいて、高齢者や障害者を含む多くの人がそのサイトを使えるようにするという考え方です。

アクセシビリティの具体例

ここでは一般的なアクセシビリティの例について紹介します。

  • 画像の代替テキストの表示
    視覚障害のある人が画像の情報を認識するために、代替テキストを表示します。「ALTテキスト」「ALT属性」とも呼ばれます。
  • スマートフォンの読み上げ機能など
    iPhoneやAndroidのスマートフォンでは、ズーム機能や読み上げ機能が備わっています。 
  • 専門用語の使用を避ける方針
    内閣府のホームページでは、省略語、専門用語、流行語、俗語の使用を極力避け、必要に応じて解説をつける方針が定められています。

視覚障害者にとってのアクセシビリティとは

雲のある青空と噴水の風景。

視覚障害者にとって、ウェブサイトのアクセシビリティは特に重要です。ここでは、視覚障害者にとって使いにくいウェブサイトの事例とアクセシビリティの確認方法について解説します。

視覚障害者にとって使いにくいアクセシビリティとは

視覚障害者は文字を拡大したり、色を反転させてコントラストを強めたり、スクリーンリーダーによる音声読み上げや点字ディスプレイを活用したりしながら、ウェブサイトの情報を取得します。その際に、以下のような特徴を持つウェブサイトは使いにくく感じます。

  • 文字の拡大や色の反転に対応していないウェブサイト

最近作られたウェブサイトでは少ないですが、文字の拡大や色の反転に対応していないウェブサイトはアクセシビリティが低くなります。

  • 文字間にスペースがある

「日時」を「日 時」などのように表記すると、スクリーンリーダーが言葉の単位を認識しづらくなり、情報を正しく把握できなくなります。

  • 画像に代替テキストがついていない

画像に代替テキストが付与されていないと、画像の情報を認識できなくなります。

  • コンテンツの並び順や見出しが適切ではない

視覚障害者が音声読み上げでウェブサイトを認識するときに、ウェブサイトのコンテンツや見出しが論理的に整えられていないと、理解に時間がかかります。

  • サイトを開くと音声が自動再生される

動画や音声が自動で再生されると、必要な情報取得の妨げになります。

右手にノートパソコン、左手に白杖を持った人の写真。

視覚障害者のアクセシビリティの確保方法

視覚障害者のアクセシビリティを確保するためには、ウェブアクセシビリティに関する「JIS X 8341-3:2016」(外部リンク)という規格と、デジタル庁がまとめている「ウェブアクセシビリティ導入ガイドブック」(外部リンク)を参照するようにしましょう。特にデジタル庁がまとめているガイドブックは、初心者がわかるように解説しているのでおすすめです。
また、デジタル庁は「JIS X 8341-3:2016」の早見表も作成しています。60項目を一覧で見れるため、アクセシビリティを確認する際におすすめです。下のリンクから早見表のエクセルをダウンロードできます。

参考:JIS X 8341-3:2016の早見表(外部リンクからダウンロード)

Spotliteでは、独自のアクセシビリティガイドラインを策定しています。

参考:「Spotliteウェブアクセシビリティガイドライン」(外部リンク)

最後に

視覚障害者がウェブページを確認するには、アクセシビリティの向上が必要不可欠です。また、その詳細はデジタル庁やJIS規格でガイドラインが定められています。気になる方はそれらの情報を参考にしてみてください。

Spotliteでは、視覚障害者の外出時にガイドヘルパーを派遣する障害福祉サービス「同行援護」の事業所を運営しております。利用者、ヘルパーともに、若年層中心の活気ある事業所です。余暇活動を中心に、映画鑑賞やショッピング、スポーツ観戦など、幅広いご依頼に対応しています。お気軽にお問い合わせください。

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※ 当事務所は、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、および香川県に対応しています。

この記事を書いたライター

Spotlite編集部

Spotlite編集部は、編集長で歩行訓練士の高橋を中心に、視覚障害当事者、同行援護従業者、障害福祉やマイノリティの分野に精通しているライター・編集者などが協力して運営しています。

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