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同行援護

同行援護従業者とは?資格要件や養成研修の内容を解説

白杖の人とガイドヘルパーが歩いている足元の写真。

同行援護従業者とは、専門の研修を受けた上で視覚障害者の外出をサポートする仕事をしている方のことです。その具体的内容はどのようになっているのでしょうか。この記事では同行援護従業者の仕事の概要と研修の内容について解説します。

「同行援護とはどういうものか」については、以下の記事も参考にしてください。

参考:同行援護とは?支援内容や対象者・移動支援との違いを解説 | Spotlite(内部リンク)

同行援護従業者とは

同行援護従業者とは、障害者自立支援法に基づく資格を取り、視覚障害者のサポート業務に従事している人のことです。その業務の内容は以下の通りです。

  • 代筆と代読を含む移動に必要な情報の提供
  • 移動の援護
  • 排泄の介護
  • 食事の介護

参考:『同行援護従業者養成研修テキスト第4版』

同行援護従業者には、従業者とサービス提供責任者の2種類があります。従業者は、実際に街に出て視覚障害者のサポート業務を行います。サービス提供責任者は、訪問介護計画書の作成をしたり、ヘルパーの管理をしたりします。

同行援護従業者になるには?

同行援護の従業者になるには、以下のいずれかの要件を満たす必要があります。

  • 同行援護従業者養成研修の一般課程を修了している。
  • 介護福祉士・居宅介護職員初任者研修課程か、視覚障害者外出介護従業者養成研修のいずれかを修了していて、かつ、視覚障害者・児の福祉に関する事業に直接処遇職員として1年以上従事した経験がある。
  • 国立障害者リハビリテーション学院視覚障害学科を修了している。

参考:3 主要職種の資格要件(サービス提供責任者・従業者)| 東京都福祉局 東京都障害者サービス情報 書式ライブラリー(外部リンク)

※詳細はリンク先の「同行援護ヘルパーフローチャート」をダウンロード

同行援護従業者養成研修のテキストを読んでいる人の写真。

一方でサービス提供責任者の資格を得るには、以下の条件に該当する必要があります。

  • 介護福祉士または実務者研修の修了者であり、同行援護従業者養成研修の一般課程と応用課程を修了している。
  • 定められた養成研修の修了者で、同行援護従業者養成研修の一般課程と応用課程を修了ている。(ただし、修了した研修内容によってはさらに、実務経験3年以上が必要になる)
  • 国立障害者リハビリテーションセンター学院視覚障害学科の教科を履修している。

参考:3 主要職種の資格要件(サービス提供責任者・従業者) | 東京都福祉局 東京都障害者サービス情報 書式ライブラリー(外部リンク)

※詳細はリンク先の「従業者の資格要件一覧(サービス提供責任者・居宅介護員等)」をダウンロード

同行援護従業者養成研修の内容

同行援護従業者の資格要件の1つである「同行援護従業者養成研修」の内容は以下の通りです。

  • 一般課程と応用課程に分かれている
  • 日程は一般課程のみの場合、2〜3日間、一般課程と応用課程を連続して行う場合は4〜5日間
  • 講習と演習を行う
  • カリキュラムの一部をオンラインで受講したり、保有資格によっては受講を免除できる研修もある
  • 受講料金の相場は2万〜5万円程度

研修の中で視覚障害者の話を聞いたり、どんな風にサポートしながら歩くのかを実際に演習する機会も多くあります。
まずは研修を受けてみて、実際に働くかどうかは、それから考えてもいいと思います。

一般課程と応用過程の違いや研修内容については、以下の記事も参考にしてください。

参考:同行援護の一般と応用の違いは?業務内容も解説 | Spotlite(内部リンク)

同行援護従業者に関するよくある疑問

白杖の人とガイドヘルパーが横断歩道を渡っている写真。

ここでは同行援護従業者に関して、よくある疑問に答えます。

履歴書での書き方

資格の欄に「同行援護従業者養成研修 一般課程(または応用過程) 修了」と記載するのがよいでしょう。

「この資格を履歴書に書きたくて受講しました、学生のうちに取っておきたい資格でした」という大学生の方のお声もいただきます。
まずは資格だけという方もお気軽にお問い合わせください

給料の相場

給料の相場は、パート・アルバイトの場合、時給で1,200円〜1,500円程度が多いようですが、ガイドヘルパー専業の場合、月給で20万円~25万円程度で契約するケースが多いようです。

どちらの場合も、自治体にもより差があります。また、事業所によっては支援内容で手当が付く場合もあります。詳しくは契約する事業所に確認してみてください。

パートやアルバイトで、働ける日に短時間だけ働く主婦や学生の方も意外と多いですよ。

柔軟にシフトを入れられるので、シフトが固定していない働き方をしたい人におすすめです。学生時代のアルバイトとしてもやりやすかったです。

ガイドヘルパーとの違い

ガイドヘルパーは、障害者の移動などを介助する仕事です。身体障害者や精神障害者、知的障害者など、さまざまな人のサポートをする従業者全般を指します。

一方で同行援護従業者は、視覚障害者の移動をサポートする仕事に就いている人を指します。

以下の記事では、同行援護経験者の谷越さんに取材して、実体験をまとめています。興味のある方はぜひ読んでみてください。
参考:「毎回楽しく同行援護してました!」元大学院生ガイドヘルパーが体験を振り返ってくれました | Spotlite(内部リンク)

最後に

同行援護従業者は視覚障害者の移動をサポートする仕事です。同行援護従業者養成研修を受けることで業務に携われるようになります。一般課程と応用課程があるので、自分に必要な研修を受けるようにしましょう。

同行援護の詳しい説明や、一般課程と応用課程の内容については以下の記事も参考にしてください。

参考:同行援護とは?支援内容や対象者・移動支援との違いを解説 | Spotlite(内部リンク)
参考:同行援護の一般と応用の違いは?業務内容も解説 | Spotlite(内部リンク)

Spotliteでは、視覚障害者の外出時にガイドヘルパーを派遣する障害福祉サービス「同行援護」の事業所を運営しております。利用者、ヘルパーともに、若年層中心の活気ある事業所です。余暇活動を中心に、映画鑑賞やショッピング、スポーツ観戦など、幅広いご依頼に対応しています。お気軽にお問い合わせください。

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この記事を書いたライター

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Spotlite編集部

Spotlite編集部は、編集長で歩行訓練士の高橋を中心に、視覚障害当事者、同行援護従業者、障害福祉やマイノリティの分野に精通しているライター・編集者などが協力して運営しています。

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