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視覚障害者の眼鏡にはどのようなものがある?種類や利用できる制度、購入方法を解説

遮光調光が濃い状態の遮光眼鏡

視覚障害者が使用する眼鏡には、ピントを調節して視覚情報を見やすくするだけではなく、特定の波長をカットして眩しさを低減するものなど、様々な種類があります。また、耳にかけるタイプだけではなく、ルーペや単眼鏡などもあります。

この記事では、視覚障害者がよく利用する眼鏡の種類と購入方法について解説します。

視覚障害者用の眼鏡の種類

視覚障害者用の眼鏡は、主に以下の4種類が挙げられます。それぞれ、順番に見ていきましょう。

遮光眼鏡

視覚障害者の中には、太陽光が眩しくて歩きにくい人もいます。そんな時に使用するのが遮光眼鏡です。

また、サングラスと遮光眼鏡の違いについては、以下の記事で解説しています。

参考:サングラスとどう違う?遮光眼鏡のおはなし | Spotlite(内部リンク)

机の上に遮光眼鏡を2個置いている画像

単眼鏡

単眼望遠鏡は、軽くて持ち運びやすいのが特徴です。様々な倍率の製品があります。弱視の視覚障害者が離れた所の文字などを読む場合に便利です。目の状態や使い方によってはうまく使えなくなるため、利用開始時に、自分にあった使い方を習得することが大切です。

盲学校に通っていたころから、周りで使っている人は多かったです。黒板を見る時に利用していたほか、教科書を見るときに使っている同級生もいました。

拡大鏡

拡大鏡は、手元にある文字などを拡大して見る時に使用します。

拡大鏡は、名刺サイズの薄型のものをもっていました。

名刺サイズの薄型ルーペの商品イメージ写真。
(名刺サイズの薄型ルーペのイメージ)
画像引用元:Vixen ルーペ 薄型ルーペT88名刺サイズ(外部リンク)

スマートグラス

AIなどの最新技術を活用して、周囲の情報を把握できるように補助する眼鏡も登場しています。これらの眼鏡は、スマートグラスと呼ばれることもあります。2023年1月には、Biel Glasses社とパナソニックが視覚障害者をサポートするスマートグラスを開発したことを発表しました。

参考:Biel Glasses社とパナソニックが視覚情報をサポートするスマートグラスをCES 2023に参考出展 | 企業・法人向けソリューション(外部リンク)

視覚障害者にとって、スマートグラスはまだ実用性が低いかもしれませんが、今後のテクノロジーの発展に期待がかかります。

視覚障害者用の眼鏡の購入方法

台の上に、様々な色の遮光眼鏡がグラデーション状に並んでいる。

ここでは視覚障害者用の眼鏡の購入方法について解説します。

眼鏡を購入するときに利用できる公的制度

矯正眼鏡、遮光眼鏡、弱視眼鏡、コンタクレンズなど、視覚障害者用の補装具には、購入金額の補助が受けられます。補助の金額は、収入と障害の等級によって異なります。各市区町村の障害福祉課が窓口になっていますので、相談するようにしましょう。

販売店での購入方法

視覚障害者用の眼鏡は、眼鏡の販売店で購入することができます。ただし、遮光眼鏡や単眼鏡などは、一般的な販売店では取り扱いがない場合があるので注意が必要です。

また、公的な補助を受けるためには、手順を踏んで申請をする必要があります。

まず、お住まいの自治体へ、指定医による「補装具交付意見書」などの必要書類を提出します。そして、補装具費交付券を受け取ります。その後、販売店で眼鏡を購入します。

お住まいの自治体の窓口で購入方法を相談してみましょう。

最後に

視覚障害者の眼鏡には、さまざまな種類があります。自身の見え方に合わせたものを選ぶことが大切です。公的な補助を受けられる場合があるので、お住まいの自治体に相談したり、眼鏡の販売店で聞いてみてください。

Spotliteでは、視覚障害者の外出時にガイドヘルパーを派遣する障害福祉サービス「同行援護」の事業所を運営しております。利用者、ヘルパーともに、若年層中心の活気ある事業所です。余暇活動を中心に、映画鑑賞やショッピング、スポーツ観戦など、幅広いご依頼に対応しています。お気軽にお問い合わせください。

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この記事を書いたライター

Spotlite編集部

Spotlite編集部は、編集長で歩行訓練士の高橋を中心に、視覚障害当事者、同行援護従業者、障害福祉やマイノリティの分野に精通しているライター・編集者などが協力して運営しています。

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