視覚障害者向けのアプリは、スマートフォンの普及に伴い、たくさんリリースされています。音声で道案内をしてくれるアプリ、カメラを使用して周囲の状況を教えてくれるアプリなど様々な種類があります。
この記事では、視覚障害者向けのアプリを10個紹介します。ぜひアプリ選びの参考にしてください。(最終更新:2023年10月28日)
視覚障害者とボランティアを繋げるアプリ
視覚障害者と支援をする人を繋げるアプリがリリースされています。
Be My Eyes
Be My Eyesは、リアルタイムの通話を通じて、ボランティアの方が視覚障害者のサポートをできるアプリです。居住地と言語を登録すれば、無償で利用可能です。
ユーザーが支援依頼を行うと、複数のボランティアに通知を送信。対応できる方が通話に応答します。
iOS版アプリ:「Be My Eyes」をApp Storeで(外部リンク)
Android版アプリ:Be My Eyes – Google Play のアプリ(外部リンク)
視覚障害者をガイドするナビアプリ
視覚障害者の単独での移動をサポートする様々なナビアプリもあります。
BlindSquare
GPS情報を元に身の回りの施設を紹介したり、向かいたい先を設定すると目的地までの距離と方角を教えてくれるiPhone用のアプリです。
目的地までナビゲーションする機能はありませんが、他のマップアプリと一緒に使用することで周囲の情報を多く取得することができます。価格は4,900円です。
iOS版アプリ:BlindSquare(外部リンク)
EYECAN
EYECANは、視覚障害者の歩行を支援するアプリとして2022年にβ版がリリースされました。障害物を検知して音声で知らせたり、信号を検知したり、自社の高精度3次元マップを活用したりして目的地まで正確にナビゲートしてくれます。
Android版アプリ:Eyecan Pro – Google Play のアプリ(外部リンク)
iPhone版は「TestFlight」アプリをインストールし、招待メールに記載のURLからインストールできます。
視覚情報を音声で読み上げるアプリ
スマートフォンで多いのが、視覚情報を音声で読み上げるアプリです。ここでは7つのアプリを紹介します。
Seeing AI
Seeing AIは、マイクロソフト社が開発したiPhoneの無料アプリです。ダウンロードして、「短いテキスト」「ドキュメント(文書)」「通貨」「色」「ライト」「風景」「人」「製品」の8つから使用するメニューを選び、カメラを対象にかざすと、表示した人・物・文字・風景・色などをAIが認識し、音声で説明してくれます。
iOS版アプリ:「Seeing AI」をApp Storeで(外部リンク)
Envision AI
Seeing AIと同じく、メニューを選び、カメラをかざすとAIが対象を認識し、説明してくれるアプリです。「見つける」というメニューがあり、移動しながら人を見つけるサポートもしてくれます。
iOS版アプリ:「Envision AI」をApp Storeで(外部リンク)
Android版アプリ:Envision AI – Google Play のアプリ(外部リンク)
衣装の色調べ
カメラをかざすと衣服の色を教えてくれるアプリです。洋服のコーディネートに役立ちます。
iOS版アプリ:「衣服の色調べ」をApp Storeで(外部リンク)
TapTapSee
視覚障害者が物を認識する補助をする目的で開発されたアプリです。画面を2回タップして写真を撮ると、音声で対象物を読み上げてくれます。
iOS版アプリ:「TapTapSee」をApp Storeで(外部リンク)
Android版アプリ:TapTapSee – Google Play のアプリ(外部リンク)
NaviLens
Navilensは、施設内での案内などに活用できるアプリです。まず、QRコードに似たタグへ、認識したいものの音声情報を埋め込みます。そして、そのQRコードのようなタグを認識したいものに貼ります。
そのタグをカメラで読み取るとアプリが音声案内をしてくれます。施設内の案内のほか、家電などの利用方法を視覚障害者に伝えるときに役立つアプリと言えるでしょう。
iOS版アプリ:「NaviLens – ナビレンス」をApp Storeで(外部リンク)
Android版アプリ:ナビレンス – NaviLens – Google Play のアプリ(外部リンク)
ボイス オブ デイジー5
iPhone, iPadを使ってデイジー図書を耳で聴いて読書をするためのアプリです。
デイジー図書とは、全盲、弱視、学習障害、識字障害、発達障害などの紙の本の読みに困難を抱える障害者向けの電子書籍です。読書好きの視覚障害者にオススメです。
iOS版アプリ:「ボイス オブ デイジー 5」をApp Storeで(外部リンク)
これなにメモ
iPhoneのカメラを利用して、視覚障害者が身の周りの物を自身で管理することをサポートするアプリです。
あらかじめ写真とメモを登録すれば、カメラを向けるだけでメモを読み上げます。
日用品やファイルの整理などに役立ちます。
iOS版アプリ:「これなにメモ」をApp Storeで(外部リンク)
参考になるサイト
東京都障害者IT地域支援センターのホームページには、iPhone、iPad用の障害者に便利なアプリ一覧が掲載されています。
視覚障害者以外にも、肢体不自由や発達障害の方などに便利なアプリがまとめて掲載されていますので、ぜひ参考にしてみてください。
参考:iPhone、iPad用・障害のある人に便利なアプリ一覧(外部リンク)
最後に
最近は、AI技術の進歩、GPS機能の向上などにより視覚障害者にとって便利なアプリが次々とリリースされています。生活の中での困りごとを解決する、自分にとって必要なアプリが見つかれば嬉しいです。気になるアプリがあれば、ぜひ色々と試してみてくださいね。
Spotliteでは、視覚障害者の外出時にガイドヘルパーを派遣する障害福祉サービス「同行援護」の事業所を運営しております。利用者、ヘルパーともに、若年層中心の活気ある事業所です。余暇活動を中心に、映画鑑賞やショッピング、スポーツ観戦など、幅広いご依頼に対応しています。お気軽にお問い合わせください。
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(記事内写真撮影:Spotlite)※注釈のあるものを除く。