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視覚障害者が在宅でできる仕事は?求人の探し方も紹介

タブレットで音声読み上げを使用しているところ。

視覚障害者やその家族、友人のなかには「視覚障害があっても、在宅でできる仕事はないかな」と考えている方もいるのではないでしょうか。家で働くことができれば、パフォーマンスを発揮しやすくなることもあるでしょう。

実は、視覚障害者と相性がよく、外出しなくてもできる仕事はいくつかあります。今回はその中から、以下の3つの仕事を解説します。

  • エンジニア
  • 文字起こし
  • データ入力

あわせて、視覚障害者が仕事を探す方法も紹介するので、ぜひチェックしてください。

視覚障害者が在宅でできる仕事

視覚障害者がPCを使っている手元の写真。

全盲、または弱視の視覚障害者には、仕事上の制限があります。しかし、工夫をすれば問題なくこなせる仕事もたくさんあります。ここでは、そのなかでも外出せず自宅でできる3つの仕事について解説します。

エンジニア

エンジニアとは、ITの知識を利用して、便利で快適な環境を作る技術者のこと。ソフトウェア開発の現場で設計から開発、テストまでを一貫して進める「システムエンジニア(SE)」や、SEが作成したシステムやアプリケーションの設計に基づいて、プログラミングをする開発系エンジニアの「プログラマー」などがいます。

エンジニアの仕事のなかには、画面読み上げソフトや点字ディスプレイ、拡大機能などを使ってテキストデータを読み上げることで行えるものもあります。視覚障害があっても、在宅でも働くことが可能です。

参考:エンジニアとは | Schoo(外部リンク)

Spotliteでは、エンジニアとして活躍する野澤さんにインタビューをしました。ぜひこちらもお読みください。

参考:「視覚障害者とエンジニアの仕事は相性が良い」。仕事のしやすさと課題を当事者に聞く | Spotlite(内部リンク)

文字起こし

文字起こしとは、録音したデータを聞きながらパソコンに直接文字を書き起こし、原稿を作成していく仕事です。作成した文字起こし原稿は、音声を聞きながら再チェック・修正し、クオリティを確かめてから提出します。音声データを文字に起こす作業が中心となるので、視覚に障害があっても取り組みやすく、在宅で始めるハードルも低い仕事です。

参考:文字起こしの基礎知識 | 文字起こしならテープリライト(外部リンク)

視覚障害者を中心に何らかの障害があるメンバーで構成された、文字起こしを主なサービスとする「合同会社ブラインドライターズ」のような企業もあります。

参考:ブラインドライターズ(外部リンク)

視覚障害者が仕事を探す方法

ビルやタワーなど都会の夕暮れ時を空撮した写真。
(写真素材:Unsplash)

視覚障害者が仕事を探すときは、大きく分けて次の2つの方法があります。

  • 民間の障害者向け就職・転職サービスを利用する
  • ハローワークで求人を探す

それぞれを詳しく解説していきます。

民間の障害者向け就職・転職サービスを利用する

民間の就職・転職サービスのなかには、一般だけでなく障害者向けにも展開しているものもあり、そうしたサービスの多くは無料で利用できます。また、料金がかかる場合もありますが、障害者の職探しに特化したサービスも存在します。

就職・転職サービスでは、障害に合った求人の紹介を受けられるだけでなく、就職・転職活動に関するアドバイスももらえます。ぜひ利用してみましょう。

参考:LITALICOワークス(外部リンク)

参考:atGP(外部リンク)

ハローワークで求人を探す

視覚障害者向けの仕事は、ハローワークで探すこともできます。ハローワークには障害について専門的な知識をもつ職員や相談員がいて、仕事に関する情報を提供してくれたり、就職についての相談に乗ってくれたりします。また、専用のインターネットサービスを使って求人を検索することもできます。

参考:ハローワークのサービスについて(障害のある方向け)(外部リンク)

視覚障害者の仕事探しについて、詳しくは以下のページを参考にしてください。

参考:視覚障害者の仕事は?職種の例を、統計や当事者のコメントとともに紹介 | Spotlite(内部リンク)

技能を身に着けるために職業訓練校などを活用する

在宅での仕事につながる技能を身に着けるために、視覚障害専門の職業訓練校を活用する方法もあります。

視覚障害者の職業訓練校や訓練施設

視覚障害者に特化した職業訓練校や訓練施設もあります。

PCを活用した事務処理等の職業訓練ができる施設や、あんま鍼灸などの資格取得のための施設・学校があります。下記の視覚障害リハビリテーション協会のサイトでは全国の訓練学校・訓練施設が一覧で確認できます。

事務処理技能は在宅の仕事につながる可能性がありますし、あんま鍼灸業で開業することができれば、自宅や自宅の近くで仕事をすることも可能です。

参考:主な職業訓練施設 | 視覚障害リハビリテーション協会(外部リンク)

最後に

視覚障害者が在宅でできる仕事として、エンジニア、文字起こし、データ入力を紹介しました。外出せずに働きたい、家族や友人に在宅の仕事を勧めたいという方は、ぜひ参考にしてください。

Spotliteでは、視覚障害者の外出時にガイドヘルパーを派遣する障害福祉サービス「同行援護」の事業所を運営しております。利用者、ヘルパーともに、若年層中心の活気ある事業所です。余暇活動を中心に、映画鑑賞やショッピング、スポーツ観戦など、幅広いご依頼に対応しています。お気軽にお問い合わせください。

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※ 当事務所は、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、および香川県に対応しています。

この記事を書いたライター

Spotlite編集部

Spotlite編集部は、編集長で歩行訓練士の高橋を中心に、視覚障害当事者、同行援護従業者、障害福祉やマイノリティの分野に精通しているライター・編集者などが協力して運営しています。

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