横2列と縦3行のマスに点を打って文字を表す点字。読む時に使用する凸面と、書く時に使用する凹面があります。
点字を書く際には裏側から打つため、読む面は突起がある凸面、書く面は点筆を打ってへこんでいる凹面となります。
点字はタテ3点、ヨコ2点の合計6点を1マスとして構成されています。すべて横書きで、左から右に向かって読みます。
1マスの中で左上の点を1の点、左中央の点を2の点、左下の点を3の点と呼び、右下の点は6の点です。1の点、2の点、4の点で母音(あ・い・う・え・お)を、3・5・6の点で子音を表し、母音と子音の組み合わせで文字を表現します。
この記事では点字の一覧を紹介しながら、点字を読むときに使用する凸面を中心に点字の基本を解説します。
視覚障害者で、点字を読める人は10%前後といわれています。
点字をつければすべての視覚障害者が情報を読めるわけではないことは覚えておきたいですね。
点字の歴史や、打つ(書く)ときのことについては以下のページをご参照ください。
参考:点字とは?仕組みや読み方、歴史を紹介 | Spotlite(内部リンク)
点字の一覧(読む面・凸面)
ここでは、点字を読む面である凸面について紹介します。紹介する点字は以下の4点です。
- 五十音の点字
- 数字の点字
- アルファベットの点字
- 記号の点字
五十音の点字(読む面・凸面)
点字は1マスの6つの点から成り立っています。
点字はタテ3点、ヨコ2点の合計6点を1マスとして構成されています。すべて横書きで、左から右に向かって読みます。
1マスの中で左上の点を1の点、左中央の点を2の点、左下の点を3の点と呼び、右下の点は6の点です。
五十音の点字の凸面は以下の通りです。
清音 (せいおん)
こちらは清音の読む面(凸面)の一覧表です。
「あいうえお」の母音を基準として、子音(カ行、サ行等)を表す点と組み合わせて文字を表現します。
1の点、2の点、4の点で母音(あ・い・う・え・お)を、3・5・6の点で子音を表し、母音と子音の組み合わせで文字を表現します。
撥音、促音、長音(はつおん、そくおん、ちょうおん)
こちらは撥音、促音、長音の読む面(凸面)の一覧表です。
「ん」は、母音と子音を組み合わせた音ではないので、五十音とは別の撥音符となります。
拗音、拗濁音、拗半濁音(ようおん、ようだくおん、はんようだくおん)
こちらは拗音、拗濁音、拗半濁音の凸面の一覧表です。
例えば「キャ」であっても、「キ」の点字と「ヤ」の点字の組み合わせではありません。
数字の点字(読む面・凸面)
数字の点字の凸面(読む面)を紹介します。
「数符」と呼ばれる文字を頭に打つことで、次の文字が数字であることを区別できるようにします。
数符は、3・4・5・6の点を打ちます。
こちらは0〜9の点字の凸面と数府などの一覧です。
アルファベットの点字(読む面・凸面)
ここではアルファベットの点字の読む面(凸面)を紹介します。
日本語の点字の場合は、かなと区別するため、アルファベットを表す「外字符」として、1マス前に5の点と6の点を打ちます。
こちらはaからzまでのアルファベットの点字の凸面です。
記号の点字(読む面・凸面)
「。」「、」などの句読点や「?」「!」といった感嘆符など、主な記号の点字の読む面(凸面)を紹介します。
数が多く複雑なため、こちらに紹介するのは一部です。また、記号の場合には、前後のマスをあけることが重要です。記号によって、1マスあける、2マスあけるなど決まりがあります。
最後に
点字には、読み取り面である凸面と点字を書く面である凹面があります。この記事では、凸面の一覧を紹介しました。点字を読んだり、書いたりするときに参考にしてみてください。
身の回りで点字を見かけた際は、ぜひ「何が書いてあるのかな」と、気にしてみてください。少しでも視覚障害者の生活に興味を持っていただけるきっかけになれば嬉しいです。
繰り返しになりますが、中途障害の人など点字を読むのが難しい視覚障害者もいます。
スマートフォンの音声読み上げ機能や代読なども活用して、誰もが必要な情報にアクセスできる社会になるといいですね。
視覚障害者にとって便利なアプリについては、以下の記事で紹介しています。
参考:視覚障害者向けのアプリおすすめ10選 | Spotlite(内部リンク)
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