地域に根ざした温かさ ~川崎市視覚障害者情報文化センター~

こんにちは、スタッフの下田です。今回は神奈川県川崎市にある川崎市視覚障害者情報文化センター(略称:川崎情文)(愛称:川崎アイeyeセンター)に行ってきました。

視覚障害者への訓練や用具の販売の他、地域に密着したユニークなイベントをたくさん行っている活気ある施設でした。

それでは、ご覧ください。

基本情報

施設名 川崎市視覚障害者情報文化センター
所在地〒210-0026 川崎市川崎区堤根34-15 ふれあいプラザかわさき3階
最寄り駅JR川崎駅 徒歩15分 / 京急八丁畷駅 徒歩5分 
開館日 火曜日~日曜日 午前9時から午後5時まで
休館日 月曜日・祝日・月曜日にあたる祝日の翌日・年末年始・図書整理期間
電話044-222-1611
FAX044-222-8105
アイアイセンターが入っているビルの外観を撮影した画像。

川崎アイeyeセンターでは、視覚障害者に対する図書の貸し出しと中途視覚障害者のための各種訓練、便利グッズの常設展示と販売を行っています。
利用対象は、市内在住、在勤、在学の視覚障害者となっておりますが、便利グッズの購入は誰でも利用可能です。

アイアイセンターが入っているビルの入り口の看板を撮影した画像。

施設紹介

生活情報・用具展示ルーム

視覚障害者の生活に関わる製品を展示している部屋です。直接触りながら、職員の方から説明を受けることができます。もちろんその場で購入可能です。

白杖や拡大読書器、デイジー機器など視覚障害者専用の福祉機器に加えて、1回押すと決まった量が出てくる醤油差し、黒いまな板、触って遊べるオセロ、反射板と笛がついた防災グッズなど、無いと困るものから、あったらいいなというものまで、たくさんの製品が並んでいます。

たくさんの製品が棚に並べられている画像。
スタッフ下田が実際に商品に手を伸ばしている画像。
スタッフの下田が携帯型ルーペを手にしている画像。

館内を案内して頂いている間に、支援機器を実際に触りながら説明している職員の方を見かけました。

部屋の中の机で、視覚障害者に説明している職員の画像。

サービスルーム

川崎アイeyeセンターは、点字図書館としての役割もあります。

書庫の中には、たくさんの点字図書や録音図書が並んでいます。貸し出し作業もこちらで行っています。

書庫の前で、センター長の杉山さんが立っている画像。

2ヶ月に1回、広報誌『ぶっくがいど』を発行し、新しく音声図書になった本を紹介しています。

月に2回発行しているメールマガジンでは、川崎市内で行われるイベントやスタッフの日常ネタなど、視覚障害に直接関わりはなくても役立つ情報もあり、読んでいて楽しくなります。

『ぶっくがいど』とメールマガジンは、バックナンバーも含めてホームページから閲覧することができます。

机の上にブックガイドやパンフレットを並べている画像。

多目的室

色々なイベントを行う時に利用する部屋です。今日は、チャレンジド・ヨガが行われていました。チャレンジド・ヨガとは分かりやすい言葉とゆっくりした動きで、視覚障害の有無に関わらず誰でも楽しめるヨガです。

全国各地に広がっており、毎月第3土曜日に行われている川崎クラスの会場がこちらです。

部屋がいっぱいになるほどの参加者がいらっしゃいました。

ヨ部屋一杯の人が四つん這いになってヨガをしている画像。

川崎アイeyeセンターの特色

芸術鑑賞会やヨガなどのイベントが豊富

音楽のまち 川崎にあるこの施設では、定期的に芸術鑑賞会が行われています。
音声ガイド付DVD映画を、自慢の音響設備で鑑賞する体験上映会を開催したり、歴史的音源を聴く会を開いたり。
それ以外に、春と冬には、プロのアーティストをお招きしたコンサートが開催されるのも魅力の一つです。

小規模な施設だからこそ…

川崎アイeyeセンターを利用できるのは、川崎市在住・在勤・在学者の方です。このような小規模施設だからこそ、できる取り組みがあります。

点字図書館では、利用者一人一人の細かい要望に合わせて、オススメの本の提案をしてくれます。タイトルが分からなくても『こんな本が読みたい』『今人気のあるものを知りたい』という声に知識豊富な職員が応えてくれるので、本に詳しくなくても気軽にご利用いただけます。

書庫に収められているデイジー図書のCDを撮影した画像。

また、来所が難しい視覚障害者には、職員が自宅に訪問し、歩行訓練や各種相談、購入した製品のレクチャーなどを行っています。

基本的な生活訓練を受けた後、ステップアップとして就職に向けた訓練などを希望する場合は、関連施設への紹介とその施設へ通うための歩行訓練まで行ってくれます。
施設を紹介するだけでなく安心して通えるようになるまでサポートしてくれるのはありがたいですね。

先日、台風19号が上陸した時は、被害の大きかった地域に職員が電話し、直接利用者の被害状況を確認したそうです。
これも、市内をサービスエリアとしている施設だからこそできる対応です。

川崎アイeyeセンターまつり

2019年12月14日土曜日、施設最大のイベントが開催されます。それが、『川崎アイeyeセンターまつり』です。

朗読ミニライブや落語会、様々な機器の展示会、無料のコーヒーサービスやワンコインマッサージなど、様々な企画があります。
川崎市民に限らずどなたでも参加できますので、お近くの皆様も、遠方の皆様も、ぜひご参加ください。

職員インタビュー

センター長の杉山さんと図書館貸出担当の岩渕さんに、インタビューさせていただきました。

センター長 杉山さんのお話

センター長の杉山さんが笑顔で話をしている画像。

センターに来るきっかけとして、音声ガイド付きDVD映画体験上映会はいかがでしょうか。映画が大好きな職員のおすすめ映画を、毎月1回上映しています。
高品質の音響設備を整備し、スクリーンとプロジェクターもこの11月から新しくしました。迫力のある音ときれいな映像を多くの方に楽しんでもらいたいと思っています。
毎回40名近い方がいらっしゃいますので、当事者同士の交流の場にもなっています。また、帰りには川崎駅の近くに美味しい食べ物屋さんがたくさんありますので、映画のあとのお食事もぜひ楽しんでいってほしいですね。

図書貸出担当 岩渕さんのお話

図書貸出担当の岩渕さんがジェスチャーを交えながら話をしている画像。

利用者の様々なリクエストにお応えできるよう、日々アンテナを張り巡らせています。
皆さんの知的好奇心を満たしたいと思い、電車の中吊り広告などにある面白そうな本の紹介は常に気にしていますね。さらに、単なる蔵書検索の枠を超えて、利用者からの「こんな本が読みたい」という相談にも対応しています。
音楽会やイベントなども充実している施設ですので、自分にあった楽しみ方を見つけていただければ嬉しいです。

終わりに

施設自体が地域に密着しており、職員のみなさんはとてもアットホームで温かい人達でした。一人ひとりのニーズに合わせたきめ細かい対応を受けることができます。

どんな施設か気になった方は、川崎アイeyeセンターまつりに出かけてみてはいかがでしょうか。
新たな気付きや出会いがあるかもしれません。

ABOUTこの記事をかいた人

下田ゆかり

1985年神奈川県生まれ。警備業に10年以上従事していたが、28歳の時、交際相手が視覚障害者になったことをきっかけに、ガイドヘルパーの仕事を始める。同行援護従業者養成研修一般過程・応用過程修了。介護職員初任者研修修了。