視覚障害者の外出をサポートする同行援護。視覚障害者を安全に目的地に導くために、同行援護の従業者にはさまざまな配慮が必要です。
この記事では同行援護の注意点について解説します。同行援護に従事する方や興味のある方はぜひ参考にしてください。
同行援護については、以下の記事で詳しく解説しています。
参考:同行援護とは?支援内容や対象者・移動支援との違いを解説|Spotlite(内部リンク)
同行援護で注意する点
同行援護は、視覚障害者の方に肘の上を握ってもらうか、肩に手をおいてもらった上で、視覚障害者の前を歩いてサポートを行います。
また、同行援護の注意点は、通常業務と緊急時に備えたリスク管理に分かれます。
通常業務の注意点
対等な立場で利用者に向き合う
相手を尊重してひとりの個人として向き合うようにしましょう。
5分前には集合場所に到着しておくこと
時間を守るためにも、必ず5分前には現場に到着するようにしましょう。
視力や視野の違いについて把握する
視覚障害者の見え方にはグラデーションがあります。一人ひとりとコミュニケーションを取りながら、それぞれに合った支援が必要です。
守秘義務の厳守
個人を明らかにするような情報は第三者に話してはいけません。他の人に聞かれても答えないようにしましょう。
費用的負担は事業所の方針を確認
一般的に、同行援護中、移動時のヘルパーの交通費や入場料は利用者が負担します。
ただし、障害者手帳の提示などにより、交通費が半額になったり、施設の入場料が無料になるケースもあります。
また事業所によっては、ヘルパーの食事代を支払うようにしていたり、ヘルパーへの各種手当を用意していたりします。詳しくは契約する事業所に確認してください。
さまざまなリスクに対応する
災害などの想定外のトラブルに見舞われることもあります。スマートフォンや周囲からの情報取得を活用するなど冷静に対処するようにしましょう。
緊急時に起こるリスクへの注意点
同行援護では、リスクをしっかり把握することが重要になります。具体的には以下の4点です。
既往歴の確認
糖尿病や狭心症など患っている大きな病気の確認と薬の確認をするようにしましょう。
利用内容の確認
開始・終了の場所、行き先や目的地、利用する交通機関を把握するようにしましょう。
天候の確認
天候の変化は同行援護のサポート内容に影響します。事前に天気を確認するようにしましょう。
アレルギーの確認
食事を摂る際にはアレルギーの有無を視覚障害者に確認します。アレルギーがある場合は、本人に代わって店員に使用食材を確認することもあります。
同行援護従業者が事前に知っておきたい制度
同行援護をする際に、電車やバスなどの交通機関を利用することがあります。その場合、各交通機関で割引率が異なります。例えば、JRの自動券売機で切符を買う場合、当事者は小児料金となります。
切符の場合は券売機で小児用切符を選択します。ICを使用する場合、降車駅で駅員に依頼することが必要です。最近では、障害者用のICカードも提供されています。
また、タクシーであれば10%の割引となる会社が多いです。身体障害者手帳の提示も求められるため、事前に制度を把握し、スムーズに手続きを行えるようにしましょう。
参考:障がい者用Suicaと障がい者用PASMOの割引率やエリア・購入場所を解説|Spotlite(内部リンク)
最後に
同行援護の業務には、注意点がいくつかあります。注意点を確認しながら業務に臨むようにしましょう。
同行援護従業者研修では、より丁寧に学ぶことができますので、関心のある方は検討してみてはいかがでしょうか。
参考:ガイドヘルパーとは?資格や働き方について解説 | Spotlite(内部リンク)
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