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白杖とは?種類や購入方法、街で見かけたときの対応について紹介

白杖を使って歩行している人の足元。

このページでは、白杖にまつわる内容をまとめています。

目次をクリックして、気になる内容に飛んでみてください。

さらに詳しい内容は、Spotliteの別ページで紹介していることもあります。

白杖とは

いろいろな長さの白杖が並んでいる写真。

白杖(はくじょう)は、視覚障害者が歩行する際に使用する補助具のひとつです。英語ではwhite caneと表記されます。

白杖を使用する人は、道路交通法で次のように定められています。

「第十四条 目が見えない者(目が見えない者に準ずる者を含む。以下同じ。)は、道路を通行するときは、政令で定めるつえを携え、又は政令で定める盲導犬を連れていなければならない。
2 目が見えない者以外の者(耳が聞こえない者及び政令で定める程度の身体の障害のある者を除く。)は、政令で定めるつえを携え、又は政令で定める用具を付けた犬を連れて道路を通行してはならない。」

引用:道路交通法第十四条(外部リンク)

折り畳み式白杖。折りたたまれている状態とまっすぐな状態の写真。

白杖は1種類だけではありません。用途に応じた、さまざまな種類の白杖があります。

  • 直杖(ちょくじょう):連結部分のない一般的な白杖
  • 折りたたみ式:折りたたみ可能な白杖
  • スライド式:ラジオのアンテナのようにスライドして収納できる白杖
  • IDケーン・シンボルケーン:視覚障害者であることを知らせるための白杖
  • サポートケーン:体を支えることが目的の白杖

また白杖を持っているのは、全盲の人だけではありません。弱視の人も使用することがあります。

弱視のマキさんは折りたたみ式の白杖を好んで使っています。

折りたたみ式は、細くて軽くて持ち運びやすいので、とても気に入っています。私の周りには使っている人が多いです

白杖の購入方法

白杖の人とガイドヘルパーが歩いている写真。

白杖は以下の場所で購入できます。

  • 視覚障害者用の製品を販売している用具店や支援施設
  • ネット通販(Amazonや楽天などでも購入可能)

値段は1,000円台から8,000円台のものもあり、素材や耐用年数によって異なります。

白杖ユーザーの北原さんに、実際の購入方法を聞きました。

私や私の周りの人たちは、日本点字図書館(外部リンク)や京都ライトハウス(外部リンク)で白杖を買っていることが多いです。自分の身長に対しての長さや太さをお店で合わせてから買います。2回目以降、同じものを買うのであれば、ネット通販でもOKです。

長さの違う白杖が壁に立てかけられている写真

また、障害者総合支援法を利用して、購入にかかる費用について補助を受けることも可能です。補助率や金額は所得等に応じて変わります。

さらに、要介護認定もしくは要支援認定を受けた人は、介護保険で既製品の白杖(歩行補助つえ)を購入したりレンタルしたりすることもできます。

参考PDF:介護保険で福祉用具 | 厚生労働省(外部リンク)

他の道具についても、詳しくは以下の記事で説明しています。ぜひ参考にしてください。

参考:視覚障害者の生活の助けになる便利な道具。購入やレンタルする方法も紹介 | Spotlite(内部リンク)

白杖を持っている人を見かけたときの声かけ

白杖の人に晴眼者が声をかけている様子。

街中で、白杖を持っている人が困っていたら、次の手順で声かけを行いましょう。

  1. 声かけが必要そうか判断する
  2. 声をかける
  3. 状況を説明する
  4. 誘導する

声かけの際は、どのようなサポートが必要かを確認します。階段を上がったり、エレベーターに乗ったりする前には「上り階段があります」「下りのエレベーターに乗ります」などと伝えます。

誘導する際は、突然腕を引っ張ったり、背中を押したりしないようにします。

白杖のまとめ

白杖のさまざまな石突部分の写真。

白杖は、視覚障害者の安全な歩行をサポートするものです。白杖にはさまざまな種類があり、全盲の人だけでなく弱視の人も使用します。

街中で白杖を持っている人が困っている様子だったら、積極的に声をかけてみましょう。

Spotliteでは、視覚障害者の外出時にガイドヘルパーを派遣する障害福祉サービス「同行援護」の事業所を運営しております。利用者、ヘルパーともに、若年層中心の活気ある事業所です。余暇活動を中心に、映画鑑賞やショッピング、スポーツ観戦など、幅広いご依頼に対応しています。お気軽にお問い合わせください。

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この記事を書いたライター

Spotlite編集部

Spotlite編集部は、編集長で歩行訓練士の高橋を中心に、視覚障害当事者、同行援護従業者、障害福祉やマイノリティの分野に精通しているライター・編集者などが協力して運営しています。

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