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編集部から

SpotliteのYouTubeチャンネルあります。動画でより多くの人に届くように【代表コラム】

SpotliteのYouTubeチャンネル画面のスクリーンショット。最近公開の動画「視覚障害者が猫カフェを初体験したら楽しすぎました」「視覚障害者のおでかけってどんな感じ?」「視覚障害者パラアスリートはスポーツをどう楽しんできた?」「視覚障害者のスマホの教科書」などのサムネイル画像が並んでいる。

実は、ひっそりとYouTubeを始めています。

社内外で大々的にはお知らせしていなかったので、今回初めて知ったという方も多いかもしれません。少しずつ動画の更新を続けてきて、そろそろ皆さんにも知っていただきたいと思い、今月のコラムで紹介することにしました。

SpotliteのYouTubeチャンネルは以下のリンクからご覧いただけます。
Spotlite 視覚障害のいろは|Spotlite YouTubeチャンネル(外部リンク)

視覚障害について、より多くの人に届けるために

Spoliteでは、2019年から視覚障害に関するさまざまな記事を発信してきました。これまでに掲載した記事は500本以上です。ただ、「文章だけでは届く人たちは限られてしまう」 「動画や音声でも情報を届けたい」という思いから、1年以上前からYouTubeへの動画投稿も続けていました。

これまで社内外に広くお知らせしていなかったのは、動画制作の協力会社の方から、初期はまず検索などを通じて、視覚障害に関心のある方にどのように動画が届くのかを見るのが有効だと教えていただき、知人やSNSへの告知を控えていました。

YouTubeを始めたのには、もうひとつきっかけがあります。

私たち株式会社mitsukiは、視覚障害のあるアスリートの皆さんと関わる機会が多くあります。「どんなサポートがあるとうれしいですか」と聞くと、「競技のことをもっと知ってもらいたい」「SNSでの発信を学びたい」「自分のSNSアカウントを育てたい」という声がありました。

すでにTikTokなどで発信し、動画が大きく広がった経験のあるアスリートもいます。そうした皆さんを応援していくためにも、まずは自分たちでやってみようと考えました。今さら始めるのは遅いのでは……という気持ちもありましたが、実際に取り組みながら試行錯誤しています。

はじめは10分動画の撮影に1時間

撮影は、2〜3か月に一度、まとめて行っています。

最初のころは、一言一句、細かく台本を作っていただいていました。私も事前に読み込み、打ち合わせをして、撮影に臨んでいました。しかし、準備をしているはずなのに、カメラが回ると緊張して、なかなかうまく話せません。

オープニングの声が妙に小さかったり、言葉がモゴモゴしてしまったり。何度も撮り直し、10分ほどの動画を撮るのに、1時間近くかかったこともありました(笑)。

最近は少しずつ慣れてきて、大まかな構成や質問の項目があれば、その場の流れで進められるようになってきました。とはいえ、話すことのプロではありませんので、自分の動画を見ると、まだまだ改善するところがたくさんあるなと感じます。

「同行援護、視覚障害者のお出かけ」と書かれた動画のサムネイル画像。代表高橋さんがガイドヘルパーとして、利用者西川さんをガイドしている写真。
SpotliteのYouTubeチャンネル、動画のサムネイル画像

一番見られている動画は「障がい者用Suica・PASMOの使い方」

動画では、Spotliteの記事でよく読まれているテーマを中心に取り上げています。私が視覚障害に関する制度や機器について解説したり、ゲストをお迎えして暮らしや経験を聞いたりしています。最近では、視覚障害のある当事者がいろいろな場所を訪れ、その様子をレポートする企画も始めています。

公開してみると、「障がい者用のSuica・PASMOの使い方」など、身近な疑問や暮らしに関わるテーマがよく見られています。記事と動画で共通する部分もあり、「こういう情報を知りたい方が多いんだな」と、反応から教わることもあります。

以下の画像をクリックすると、「障がい者用Suica・PASMOの使い方」の動画が再生されます。

動画だからこそ伝わる、出演者の人柄

印象に残っているのは、大学生のギンジくんに出演してもらったときのことです。

ギンジくんは高校在学中に視覚障害になり、高校生活を続けることにも困難を感じた時期があったそうです。そこから勉強や活動に取り組み、慶應義塾大学の湘南藤沢キャンパス、通称SFCに進学しました。自分でもイベントを企画するなど、とても活発で、話していると応援したくなる大学生です。

撮影では、自身の経験を自分の言葉でわかりやすく話してくれました。私の質問に的確に答えるだけでなく、「この後はこういうことを聞こうかな」と考えていた話を先にしてくれたり、視聴者が誤解しそうなところに補足を入れてくれたり。話の流れや、動画を見る人のことまで考えているのが伝わってきて、毎回、素晴らしい話をしてくれています。

言葉の内容はもちろん、話し方や表情、受け答えからも、その人らしさが伝わるところに、動画で届ける面白さを感じています。

以下の画像をクリックすると、ギンジ君出演の「視覚障害と大学生活。合理的配慮はどんな感じ?」の動画が再生されます。

ショート動画にチャレンジ中!

現在、チャンネル登録者数は600人少々です。まだ1000人にも満たない小さなチャンネルですが、少しずつ育てていきたいと思っています。

これから力を入れたいのは、ショート動画です。

動画制作の協力会社の方からは、Youtubeに投稿する本編は企画や構成をしっかり練って制作しつつ、ショート動画ではいろいろな切り口を試して、反応を見ていく方法もあると聞いています。短い動画をきっかけに、視覚障害や、出演している人に興味を持ってもらえたらうれしいです。

ただ、多くの人に見てもらいたいからといって、過激な言葉で注目を集めたり、障害を面白おかしく扱ったりする発信にはしないように心がけています。短く切り取ることで意図が変わって伝わったり、誰かを傷つけてしまったりすることにも、気を配りたいと思っています。

室内でスマートフォンを手に持って眺めている視覚障害者の女性。

「人」に焦点をあてることを大切に。

Spotliteが大切にしてきたのは、「人に焦点をあてる」ということです。

その人が何を考え、どんな経験をして、今どんなことに取り組んでいるのか。

動画でも、一人ひとりの人柄が、言葉や話し方、その場の雰囲気から伝わるようにしていきたいと考えています。

視覚障害は「情報障害」と言われることもあります。必要な情報が、必要としている人にまだ届いていない場面があると感じています。文章、動画、音声と、情報に触れる入り口を増やすことで、届く人も増やしていけたらと思います。

まだまだ試行錯誤の途中ですが、ぜひ一度、SpotliteのYouTubeものぞいてみてください。気になる動画や、話を聞いてみたい人に出会ってもらえたらうれしいです。

SpotliteのYouTubeチャンネルは以下のリンクから。
Spotlite 視覚障害のいろは|Spotlite YouTubeチャンネル(外部リンク)

記事内写真撮影:Spotlite(※注釈のあるものを除く)
編集協力:株式会社ペリュトン

この記事を書いたライター

高橋昌希

1991年香川県生まれ。広島大学教育学部卒業後、国立障害者リハビリテーションセンター学院修了。視覚障害者のための福祉施設での勤務を経て、ガイドヘルパーの仕事を行う。教員免許(小学校・特別支援学校)を保有。歩行訓練士。Spotlite発起人。

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1991年香川県生まれ。広島大学教育学部卒業後、国立障害者リハビリテーションセンター学院修了。視覚障害者のための福祉施設での勤務を経て、ガイドヘルパーの仕事を行う。教員免許(小学校・特別支援学校)を保有。歩行訓練士。Spotlite発起人。

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