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視力矯正眼鏡とは?利用目的や医療費控除、コンタクトレンズとの違いを解説

視力検査表の上にメガネが置かれている写真。

多くの人がかけているメガネ。中でも、視力を矯正するためのメガネを「矯正眼鏡」といいます。

この記事では、視力矯正眼鏡の効果や値段を解説します。矯正眼鏡を使用するタイミングやコンタクトレンズとの比較も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

矯正眼鏡とは?

白い台の上に、メガネを開いておいてある写真。
(写真素材:Unsplash)

「矯正眼鏡」とは、近視や遠視、乱視などの視力矯正を行うためのメガネです。

装着が簡単で、子どもから大人まで世代を問わず使用できます。またコンタクトレンズなどと比べ、長時間使用できメンテナンスが簡単というメリットがあります。

フレームの素材や形にはさまざまなタイプがあり、おしゃれを楽しむこともできます。

メガネは13世紀後半のイタリアで発明され、その後世界中に広がっていきました。視力矯正の方法としては、最も古いです。

矯正眼鏡の効果

矯正眼鏡の効果は、人によりさまざまです。

一般的に、単純近視の場合は矯正眼鏡を装着することで正常な視力まで矯正できるとされています。

また遠視の場合も眼鏡での矯正が可能です。遠視による斜視の場合も、矯正眼鏡は効果的です。

乱視においては正乱視なら矯正眼鏡で矯正できますが、不正乱視の場合は矯正眼鏡による矯正はできません。

上記の効果は、大人の場合です。

矯正眼鏡が適している人の特徴

矯正眼鏡は誰でも使用できますが、主に以下のような人が適しているといえます。

  • 近視や斜視で悩んでいる
  • 目の病気に関わらず視力を上げたい
  • 激しい運動や職業による制限がない

矯正眼鏡が自分に適しているか悩む場合は、医師に相談してみましょう。

矯正眼鏡をかけるタイミングの目安

ここでは矯正眼鏡をかけるタイミングの目安を紹介します。

一般的に大人の場合、視力が1.0未満となった場合に矯正眼鏡が必要となってきます。

視力が0.7〜0.9の場合は「少し見えにくい」と感じる人が多いです。日常生活に困っていなければ、矯正眼鏡をかけていない人も多くいます。見えにくいと感じる状況や場面のみで使用するのもよいでしょう。

ちなみに普通自動車免許の取得時、更新時に必要な視力は、左右それぞれ0.3以上、両眼で0.7以上とされています。

参考:適正試験の合格基準 | 警視庁(外部リンク)

視力が0.7未満の人の多くは、矯正眼鏡などを使用しています。0.7未満の裸眼では、生活の中で困ることが増えてくるでしょう。

特に、車の運転や学校生活、仕事、スポーツにおいては見えにくさがパフォーマンスや学力に影響を及ぼします。これらの場面で「見えにくいな」と感じるようになったら、矯正眼鏡の使用を検討しましょう。

矯正眼鏡の料金

矯正眼鏡の料金は、大人用で1本1万円〜3万円程度のものが多いです。見え方が変わらない場合やレンズへの傷などがない場合は、長く使用できます。

近年では1万円以下の矯正眼鏡も増えています。

子ども用の矯正眼鏡も1本1万円〜3万円ほどですが、成長に合わせて買い換える必要があります。

矯正眼鏡は医療費控除が可能な場合もある

手前にある木の葉にピントがあって、奥のほうの樹木はぼやけている樹木の写真。

高額なものでは1本数万円する矯正眼鏡ですが、医療費控除が可能な場合があります。

それは「医師の治療を受けるために必要で、医師による治療が現在も行われている」場合です。

例えば、以下のようなケースは医療費控除に該当します。

  • 子供の視力の発育を促すために眼鏡の使用を指示したケース
  • 白内障の患者が、術後の創口の保護と創口が治癒するまでの視機能回復のために矯正メガネを一定期間装用するよう指示したケース

※創口:きずぐち・そうこう。

一般的な近視や遠視の矯正のための矯正眼鏡は、医療費控除の対象外となるため注意してください。

参考:医師による治療のため直接必要な眼鏡の購入費用 | 国税庁(外部リンク)

コンタクトレンズとの比較

子どもの瞳の部分を斜め前からクローズアップしている写真。
(写真素材:Unsplash)

視力の矯正方法の一つに、コンタクトレンズがあります。コンタクトレンズをスポーツや仕事などで使用している人は多いです。

以下の表に、矯正眼鏡とコンタクトレンズのメリット・デメリットをまとめました。

矯正眼鏡      コンタクトレンズ
・装着が簡単
・メンテナンスが簡単
・比較的誰でも使用できる
・おしゃれとして使用できる
・長時間使用可能
メリット・視界のゆがみが発生しにくい(遠くまで見やすい)
・左右の視力に大きな差がある場合でも対応しやすい
・スポーツ時も装着しやすい
・激しいスポーツでは外れやすい
・鼻の付け根や耳の裏が痛くなる
・マスクをしていると曇る
・顔の印象が変わる場合がある
デメリット・清潔に保たないと目の炎症に繋がる
・ケア用品などのお金がかかる
・スムーズな着脱ができるまで時間がかかる場合がある
・ドライアイになりやすい
・運転中や授業中など、一時的に視力矯正をしたい人
・結膜炎や角膜炎など前眼部に炎症がある人
・コンタクトレンズが装着できない子ども
適している人・屈折(近視や遠視の度数)の左右差が大きい人
・スポーツなどで眼鏡が邪魔になったり使用できない人
・コンタクトレンズの適切なメンテナンスが行える人

矯正眼鏡とコンタクトレンズには、それぞれメリットとデメリットがあります。それらを理解した上で選ぶようにしましょう。

また、両方を使い分ける人も多いです。目の状況や生活スタイルに合わせて、矯正方法を選んでくださいね。

並木道を歩く視覚障害者とガイドヘルパー。

最後に

矯正眼鏡は、視力を矯正するための方法のひとつです。近視や遠視、乱視などに効果があり、多くの人が利用しています。矯正眼鏡を使用するタイミングは人により異なりますが、見えにくさを感じたり日常生活で不便を感じるようになってから使用する人は多いです。

また、コンタクトレンズも視力矯正に効果的です。矯正眼鏡とコンタクトレンズのメリットやデメリットを比較し、自分にあった方法を選びましょう。

Spotliteでは、視覚障害者の外出時にガイドヘルパーを派遣する障害福祉サービス「同行援護」の事業所を運営しております。利用者、ヘルパーともに、若年層中心の活気ある事業所です。余暇活動を中心に、映画鑑賞やショッピング、スポーツ観戦など、幅広いご依頼に対応しています。お気軽にお問い合わせください。

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この記事を書いたライター

Spotlite編集部

Spotlite編集部は、編集長で歩行訓練士の高橋を中心に、視覚障害当事者、同行援護従業者、障害福祉やマイノリティの分野に精通しているライター・編集者などが協力して運営しています。

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