こんにちは!みつきのガイドヘルパー、みーちゃんです!
ガイドヘルパーの資格を取得してから約2年経ち、視覚障害者の皆さんと様々な場所におでかけしてきました。
今回はその中でも、趣味やレジャーで同行した4つのおでかけについてレポートしたいと思います。
私のこれまでの同行援護に関する記事は、以下のリンクからお読みいただけます。
同世代で盛り上がった「メイク道具の買い物」
大学生の視覚障害者Sさんとメイク道具の購入に行きました。
とても明るいSさんは、購入するお店へ向かう間に「コスメが大好きで、うんと可愛くなりたいんです!」と、ニコニコ笑顔でお話してくれました。
私も「仕事でやる気を出したい時や友人とのおでかけの時、メイクをするだけで気持ちが高まりますよね」とお伝えし、メイクについて詳しくはなかったのですが、共感し合えてお話がかなり盛り上がりました。
目的のお店に着いてからは、形や色はもちろん、実際に使用した際の質感や明暗など、メイク選びならではの情報提供が必要となりました。
利用者さんとガイドヘルパーという立場はありますが、同性同士で楽しく話に花を咲かせながらするおでかけは、私自身も楽しませてもらったものでした。

初めての体験に自分もワクワク「バンドセッション」
別の視覚障害者Kさんとはバンドセッションに参加しました。
某アーティストのコピーセッションで、参加したのはKさんと私を含め10名程です。集合したライブハウスでは、コピーするアーティストのことや、それぞれの楽器や活動の様子など、到着してすぐに熱い会話が繰り広げられ、バンドセッションという初めての体験に私もワクワクしました。
同行援護の内容としては、組み合わせを変えながら曲を演奏していく間、舞台への誘導、順番や曲名の情報提供、行き帰りのサポートなどを行いました。ライブハウスは少し狭いので、テーブルや楽器、マイクの配線に気を付けて誘導する必要があります。また、舞台に立つ際にはどちらが正面かもお伝えしました。
Kさんが他のメンバーと楽しそうにセッションしている様子を見られたことが、何よりもうれしかった同行援護でした。
幅広い情報をどう伝えるか「美術館や展示イベント」
Aさんの同行援護でのおでかけ先は、「南極観測船『宗谷』を触って学ぶガイドツアー」「3D模型で触れるパリ旅行」など、視覚障害者が視覚以外で楽しめる催し物などがありました。
Aさんとは何度かご一緒しています。おもしろい物事に興味を持ち「やってみたい、行ってみたい」と思うことは何にでも挑戦される方です。
Aさんは「いつも楽しそうなことがないかなって探していて、見つけたら行くしかない!と思ってすぐに応募するんです」とおっしゃっていました。このような展示はそもそもの募集枠が多くないそうで、チャンスに臆することなくチャレンジするAさんに、毎回勇気をもらっています。
また、Aさんやほかの方とも視覚障害者向けとは銘打っていない美術館や展示に同行したことがあります。
どんな同行でも内容の情報提供が重要ですが、一般向け展示の同行では、提供すべき情報がより一層幅広くなります。初めてのときは、情報の多さに戸惑いつつ、「とにかく伝えなきゃ!」という一心で必死でした。しかし、利用者さんによって知りたいことは全く違います。
今は展示物の名前、大きさ、形、歴史、成り立ち……どの情報を知りたいか、お伝えした方が良いのかを最初に尋ねて、利用者さんが不足なく楽しめるために工夫するようにしています。

海上からの景色をガイド「グループでのクルーズ船」
視覚障害者とガイドヘルパーが、グループでクルーズ船に乗船した依頼もありました。
当日は小雨でしたが、せっかくなら甲板にも出たいという希望があり、皆で潮風に当たったり、船内で持ち込んだお菓子を食べたりしてクルーズ船を満喫しました。
船は移動手段の中でも予想しづらい揺れが多いため、特に船内や甲板への移動中の安全に配慮することが必要でした。また、海上から見える景色は方向がどんどん変わっていくので、正しい向きを伝えるのがとても難しかったです。しかし、グループでのおでかけだったので、ガイドヘルパー同士で連携もあり、無事に船旅を終えることができました。
同行援護が挑戦するきっかけになれたら
今回は、視覚障害者の趣味やレジャーの4つのおでかけについてご紹介しました。
趣味やレジャーの同行は、好きなことや興味のあることを体験している皆さんの顔がキラキラと楽しそうなのが印象的でした。
また、利用者さんのウキウキしている様子につられて、これまで触れたことのない世界を、私もおもしろく経験することができました。
同行援護が視覚障害者の皆さんの人生をより豊かにするために必要であることに加え、ガイドヘルパーにとっても新しい発見や経験になることを、実感できるおでかけだったと思います。
以前知り合った中途の視覚障害者の方から、「好きだった料理を我慢して、もうできないと割り切っている」という話をききました。また、「釣りに行きたいけれど危険を考えて断念している」という方もいらっしゃいました。
同行援護を始めてから、私たちが視覚から得る情報がどれほど多いのかを、確かに私も痛感しています。しかし、それがなかったり少なかったりする利用者さんが、自分の好きなことを諦めないでいられることが、私が何よりも願うことだと、あらためて考える時間にもなりました。
ガイドヘルパーの皆さんは、ぜひいろいろな依頼を受けて新たな扉を開いてほしいですし、視覚障害者の皆さんは、もし自分の好きなことを諦めているのであれば、同行援護の利用が少しずつでも挑戦する勇気ときっかけになればいいなと思います。
視覚障害者の釣りや料理については以下の記事も参考にしてみてください。
執筆:みーちゃん
記事内写真撮影:Spotllite(※注釈のあるものを除く)
編集協力:株式会社ペリュトン
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