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編集部から

Spotlite・mitsukiに関わる名前の話【代表コラム】

私たちは、2018年2月22日に会社を設立しました。今月で9期目に入ります。

9年と聞くとそれなりの時間に感じますが、自分の体感としてはあっという間で、まだまだ道半ばという感覚のほうが強いです。時代は日に日に変化し、福祉制度もテクノロジーも、価値観もどんどん更新されています。世間から取り残されないようにしなければ……という気持ちが常にあります。

そんな中、最近ずっと迷っていることがあります。「名前」のことです。

株式会社mitsuki・命名の由来

今の会社名は、株式会社mitsukiです。

ただ、創業時は「神田三石合同会社」という名前でした。一緒にやらないかと声をかけてくださり、会社を設立してくれた恩師が命名してくれた名前です。今でもそのご縁には大変感謝しています。

一方、事業所名は当初から「同行援護事業所みつき」でした。

「みつき」の由来は、創業のきっかけとなった視覚障害者のお名前からいただきました。「みつき」さんというお名前だったわけではなく、苗字の一文字目の漢字「三」と、名前の最後の文字「紀」を組み合わせて、「みつき」にしました。最初のきっかけになった人を忘れないように……という思いでした。

2024年のイベントで配布した「同行援護事業所みつき」のチラシ。黄色と緑がメインのデザイン。

ところがその後、最後の漢字が「紀」ではなく「敬」だったことが分かりました。つまり「みつき」ではなかったのです。

ショックでした。大切にしていたはずの名前の拠り所がなくなってしまいました。

とはいえ、事業所の運営は始まり、名前はすでに走り出していました。そこで思いついたのが、「未来に つながる きっかけを」という言葉です。その頭文字をとって「み・つ・き」です。後付けではありますが、今もミッションとして掲げています。

会社情報は以下のリンクからお読みいただけます。

Webメディア「Spotlite」と業務システム「おでかけくん」

2019年4月には、Webメディア「Spotlite(スポットライト)」を立ち上げました。いろいろ考えた末、響きがよさそうだったので命名しました。「Spotlight」という一般的な表記と違うのは、単純にドメインが取れなかったからです。liteには「軽い」という意味もあるようで、「読んだ人の心が少し軽くなればいいな」と、これも後から意味づけしました。

イベント「みつきエキスポ」の2024年開催時の名札。「みつき」の名前と「Spotlite」の名前が両方書いてある。

さらに、同行援護事業所向けの業務システムは「おでかけくん」です。

開発当初は仮の名前でした。「おでかけくん、みたいなネーミングで、あとでちゃんと考えましょう」と言っていたはずが、そのまま正式名称になりました。

「このジェンダーレスや多様性の時代に、なぜ“くん”なのですか?」とご意見をいただいたこともあります。「たしかに」と思いました。

DXシステム「おでかけくん」の開発について、以下のリンクからお読みいただけます。

「おでかけくん」の情報については以下のリンクからもお読みいただけます。

もう少し、ちゃんと迷ってみる

イベント準備の様子。パーティションに「Spolite」と「mitsuki」のロゴマークをプリントした用紙を貼っているスタッフ。

「株式会社mitsuki」「同行援護事業所みつき」「Spotlite」「おでかけくん」

会社はひとつなのに、名前がいくつもあって、どこか一貫性がないのです。「スポットライトって、みつきがやってたんですね」と言われることも少なくありません。

もしかすると、名前がバラバラなのは、事業が散らかっているからではなく、私たち自身がまだ何者かを定めきれていないからなのかもしれないなと感じるようになりました。

福祉事業所を運営しているのか。

メディアを運営しているのか。

ITシステムを開発しているのか。

もっと、名前を聞いただけで何をやっている会社か分かったほうがいいのではないかとも思います。

一方で事業内容とは直接関係のない名前の企業もあります。、あの「Apple」は直訳すれば「りんご」です。しかし、あそこまで有名になれば、名前と事業が一致していなくても問題にならないようです。もちろん私たちはそこまでの存在ではありません。だからこそ、分かりやすさを優先すべきなのか迷っています。

ややこしいことに、私の名前は「まさき」で、妻の名前は「みき」です。会社は「みつき」。どれもM行で始まり、i行で終わります。娘たちの名前も、その法則だけは当てはめて命名しました。もしお会いする機会があれば、お伝えします。

そんな偶然や遊び心を持ってみた一方で、私は自分の名前を会社名にできるほどの覚悟や自信はありません。だからこそ、なおさら考えてしまうのかもしれません。

9期目を迎えるにあたって、少しづつですが関わってくれる人も増えてきました。これからは外からどう見られているのか、これからどこへ向かうのかを、以前よりも意識したほうがいいかもしれないと思っています。

名前を変えるべきなのか。それとも、今の名前に意味を重ね、育てていくべきなのか。9年目を迎えて、まだ答えは出ていません。

ただ、迷っているということは、まだ変わろうとしているということかもしれません。

9期目の今年、私たちは何者になれるのでしょうか。

どんな名前で呼ばれる会社になりたいのでしょうか。

もう少し、ちゃんと迷ってみようと思います。一つだけ言えることは、Mとiの法則に当てはめる予定は全くございません(笑)。

もし何か良い名前のアイデアがあれば、ぜひ教えてください。

白杖の男性とガイドヘルパーの男性が都会の大きな大段歩道を渡り終えたところ。

記事内写真撮影:Spotlite
編集協力:株式会社ペリュトン

この記事を書いたライター

高橋昌希

1991年香川県生まれ。広島大学教育学部卒業後、国立障害者リハビリテーションセンター学院修了。視覚障害者のための福祉施設での勤務を経て、ガイドヘルパーの仕事を行う。教員免許(小学校・特別支援学校)を保有。歩行訓練士。Spotlite発起人。

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高橋昌希

1991年香川県生まれ。広島大学教育学部卒業後、国立障害者リハビリテーションセンター学院修了。視覚障害者のための福祉施設での勤務を経て、ガイドヘルパーの仕事を行う。教員免許(小学校・特別支援学校)を保有。歩行訓練士。Spotlite発起人。

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