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視覚障害者がSNSを活用するには?楽しめるSNSも紹介

視覚障害者の女性が、スマートフォンを操作しながらテレビを見ている。

SNSは情報の収集や発信に便利なツールです。視覚障害者のなかにも、SNSを楽しく活用している方が多くいらっしゃいます。しかし、その操作方法がわからなくて、楽しめない人もたくさんいるでしょう。

この記事では、視覚障害者がSNSを楽しんで使う方法について解説します。

視覚障害者もSNSを活用できる

X(旧Twitter以下同)、Instagram、FacebookなどのSNSを利用している視覚障害者は多いです。例えば、以下のような方々がSNSを活用して情報を発信しています。

全盲で盲導犬との日常生活を送る浅井純子さんは、Xで2.9万人のフォロワーがいます。

また、Spotliteでインタビューした和太鼓奏者の片岡亮太さん(内部リンク)はXやFacebookを、パラリンピックメダリストの富田宇宙さん(内部リンク)はX、Facebook、Instagramを利用しています。

SNS利用の際には、スマホの読み上げ機能などを活用することができます。もしiPhoneでSNSを利用する場合、「VoiceOver」などの機能を使うのがおすすめです。

SNSは、近い障害のある方、似た悩みを持つ方とつながりやすく、うまく活用することができれば、大きな支えになってくれることがあります。

視覚障害者が使いやすいSNSの特徴

ここでは視覚障害者におすすめのSNSの特徴を紹介します。具体的には、以下の3点です。

スクリーンリーダーとの相性がいい

視覚障害者はスクリーンリーダーを活用しながら、SNSの情報を集めたり、発信したりします。情報が系統立って表示されるSNSはスクリーンリーダーと相性がよくおすすめです。

画像説明文の追加機能がある

代替テキストと呼ばれる画像の説明文がつけられるSNSがおすすめです。代替テキストはALT属性と呼ぶこともあります。

画面の拡大が可能

ロービジョンの方は画面を拡大しながらスマホを利用することがあります。スマートフォンやパソコンで見た時に、そのページを拡大できるSNSを選ぶようにしましょう。

電子書籍の目次をタブレットで拡大している写真。

視覚障害者におすすめのSNSと活用方法

ここでは、視覚障害者におすすめのSNSを紹介します。各SNSともにiPhoneのVoiceOverに対応していたり、画像データに文字の説明データをつける代替テキストの機能が備わっています。

X(旧Twitter)

Twitterの名前で知られているXは、視覚障害者に人気のSNSのひとつです。テキスト情報が主体で、弱視の方、全盲の方ともに利用している方が多いです。視覚障害に関するイベント情報なども、Xでよくシェアされています。

Spotliteでも、記事公開のお知らせなどにXを利用しています。

SpotliteのXアカウント:https://twitter.com/spotlite_story(外部リンク)

投稿者は、画像に代替テキストを付与することができ、アクセシビリティの保証が試みられています。ただ、企業や個人によって、代替テキストが付与されていないことも多くあるため、さらなるアクセシビリティの改善が期待されるところです。

Instagram

Instagramは、画像がメインのSNSであるため、視覚障害者の利用は少ないかもしれません。

しかし、投稿者によっては、キャプションに長文を投稿することで、ブログのような使い方をしている方も多くいます。そうしたテキストはスクリーンリーダーで読むこともできるため、気軽に楽しむことができます。

また、Instagramでも代替テキストを付与することができます。

視覚障害のパラスポーツ選手は、Instagramを活用している人も多いようです。

Spotliteで取材した全盲の画家オバケのタムタムさんは、Instagramで作品や制作過程を公開しています。
参考:「人生で今が一番幸せ」全盲の画家、オバケのタムタムさんに聞く | Spotlite(内部リンク)

Facebook

Facebookも、視覚障害者に人気のSNSのひとつです。テキストをメインで使うのもよし、画像をメインで使うのもよしで、利用者によって使い方が分かれています。

運営するのはInstagramと同じMeta社なので、Instagramと連動させて使うこともできます。画像にはInstagramと同様に、代替テキストを付与することもできます。

公園の芝生の上を白杖の人とガイドヘルパーが歩いている。

SNSを利用している視覚障害者も多くいます。この記事では、広く普及しているX、Instagram、Facebookを中心に紹介してきましたが、SNSはほかにも数多く存在します。SNSによって視覚障害者それぞれに相性があるので、スクリーンリーダーや代替テキスト、画像の拡大などを利用し、ぜひ試してみてください。

Spotliteでは、視覚障害者の外出時にガイドヘルパーを派遣する障害福祉サービス「同行援護」の事業所を運営しております。利用者、ヘルパーともに、若年層中心の活気ある事業所です。余暇活動を中心に、映画鑑賞やショッピング、スポーツ観戦など、幅広いご依頼に対応しています。お気軽にお問い合わせください。

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※ 当事務所は、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、および香川県に対応しています。

この記事を書いたライター

Spotlite編集部

Spotlite編集部は、編集長で歩行訓練士の高橋を中心に、視覚障害当事者、同行援護従業者、障害福祉やマイノリティの分野に精通しているライター・編集者などが協力して運営しています。

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