歩行訓練

視覚障害者が単独で屋内・屋外を移動するための訓練です。屋内の場合は、建物内のレイアウトを把握し、居室からトイレ、風呂等、生活に必要な場所までの往復を行います。屋内の場合は、壁や手すりを片手で触れながら歩く「伝い歩き」が基本になり、白杖は原則使用しません。一方、屋外の場合は、白杖を使用して行います。持ち方や振り方などの基本操作を練習した後、人通りの少ない道路から交差点の横断や商店街の歩行など、徐々に難易度を上げていきます。公共交通機関の利用訓練や、周囲の方に声をかけて援助を依頼する練習も行います。本人の見え方や目的地までの難易度や必要性、訓練の頻度などを考慮し、1人1人の状況に合わせて訓練を行います。

ABOUTこの記事をかいた人

1991年香川県生まれ。広島大学教育学部卒業後、国立障害者リハビリテーションセンター学院修了。視覚障害者のための福祉施設での勤務を経て、ガイドヘルパーの仕事を行う。教員免許(小学校・特別支援学校)を保有。歩行訓練士。Spotlite発起人。