背景を選択

文字サイズ

編集部から

Spotlite最新情報交換会&交流会

イベントの参加者が円形になって椅子に座り、話をしている画像。

10月27日日曜日、Spotlite最新情報交換会&交流会を行いました。

普段、Webで情報を発信しているSpotliteにとって、初めて直接顔を合わせるイベントでした。

会の中で話題に上がった視覚障害に関する最新情報や今後のイベントなどをお知らせします。

概要

事前にTwitterやFacebook、メーリングリストで広報を行い、視覚障害者7名、晴眼者5名、合計12名の申し込みがありました。
歩行訓練士や民間企業で障害者向けのサービスを提供されている方など、様々な業種の方が参加されました。

場所は、池袋に近い雑司が谷駅(東京都豊島区)直結の「雑司が谷地域文化創造館 地下1階 第4会議室」です。
誘導が必要な方は改札で集合し、一緒に会場に向かいました。

事前に告知していた持ち物が、視覚障害に関するマイ最新情報。メディアで公開されたニュース、自分が関わっている団体や身の回りで起こったニュースなど、視覚障害に関わることであれば何でもOKです。

時間は、10時~12時の2時間でした。
円形に椅子を並べて、自己紹介とそれぞれのマイ最新情報を発表したあと、和やかな雰囲気の中、自由にお話しました。
会の終了後には、希望者でランチに行き、交流を深めました。

トーク内容

スマートケーンWeWALK

トルコ在住の視覚障害者が開発したスマートケーン「WeWALK」
実際に購入された方が、実物を持参してくださいました。

スマートケーン「WeWALK」に関するニュース記事はこちら。
最新技術を盛り込んだ「高機能白杖」が話題、視覚障害を持つエンジニアが開発

スマートケーンを手に、操作方法を説明する参加者の画像。

使用感

みなさんが手にした第一印象は、「重い」ということです。
グリップ部分にタッチパネルや障害物を検知するセンサーがついており、重さは約470gです。長さは140cm弱の1種類のみで、女性や小柄な男性には少し長いかなという印象です。

チップは、ローラーチップです。アルミ製の折りたたみ式で4つ折りになりますが、グリップの部分が大きいため、ハンドバックなどにしまうには少しかさばりそうでした。

障害物の検知

丸い円形の部分から発する超音波で障害物を検知し、杖のグリップ部分が振動します。障害物を検知する高さは、80cm~165cmまで15cm刻みで設定できます。

スマートケーンのグリップ部分をアップで撮影した画像。

スマホとの接続

bluetooth通信によって、スマホと接続することができます。

白杖での操作は、グリップについているタッチパネルから行います。2本指で上から下にスワイプする動作など、iPhoneの操作と共通しているようでした。
現在、ナビの音声案内を停止したり再開する程度のことが行えるようです。
彼らはこのWeWALKスマートケーンをオープンプラットフォームと位置付け、多くのソフトウェアディベロッパに対しハードウェアの技術仕様を公開するとのことです。

実用性と今後の発展

現段階での実用性はそれほど高くないかもしれません。
それでも、このような製品が発売されることによって、視覚障害者の移動を考えるきっかけになります。

仮に、あらゆる障害物を検知するようになると、情報量が多すぎて、路面の状況や周りの音が聞こえなくならないでしょうか。
ITテクノロジーが発展している中で、白杖が果たすべき役割を再確認し、本当に必要な機能を考えることが大切だろうという意見もありました。

視覚障害者が安全に移動するための1つの手段として、今後の動向に注目です。

スマートケーンの振動などを確認する参加者の画像。

クラウドソーシングサニーバンク

障害者専門クライドソーシング「Sunny Bank(サニーバンク)」をご紹介いただきました。

データ入力や文字起こしなど、障害者が在宅でもできる仕事を見つけることができます。
今後は、飲食店の点字メニューの制作業務なども検討しているとのことでした。

勤務地や時間に囚われずに行えるため、仕事の幅が広がりそうです。
詳しくはSunny BankのHPをご覧ください。

サークル響

視覚障害者が中心になり、足立区で毎月1回行っている集まりです。

参加者がお話したいことを自由に発信できる場所だそうです。会場は、地域貢献を行っているパチンコ屋の会議室だとか。

このような集まりが様々な地域に広がればいいなと思います。

参加者がにこやかな表情で話を聞いている画像。

イベント案内

日点オープンオフィス

11月9日土曜日、10日日曜日の2日間、日本点字図書館で「日点オープンオフィス」が開催されます。

盲導犬と歩く体験や便利グッズの紹介など、様々なプログラムが用意されています。
精神科医の香山リカさんの講演会や歌手の秋川雅史さんのミニコンサートなども行われます。

詳しくは日点オープンオフィスのHPをご覧ください。

タマゴオーケストラ

音楽に合わせてバイクを漕いで発電し、視覚に障害のある漕ぎ手の心の情景を「ヒカリ」で視覚化するプロジェクト「タマゴオーケストラ」が、11月2日、3日(両日とも19時から19時45分)横浜の象の鼻パークのスマートイルミネーション横浜に参加します。

詳しくはスマートイルミネーション横浜のHPをご覧ください。

今年の2月に江ノ島での初披露の様子は下記からご覧ください。

最後に

今回の交流会では、最新のスマート白杖や新しい仕事の形を見つけるサービスなど、様々な新しい情報を知ることができました。
11月以降、面白そうなイベントも盛りだくさんです。

会の途中、熱心にメモを取ったり、気になる情報をスマホですぐに調べる様子が見られました。
直接顔を合わして話をするからこそ、自分の気になることを詳しく聞けたり、お互いの人柄に触れることができるのだと思います。

このような会は、定期的に開催したいと思っております。首都圏が中心になってしまいますが、機会があればぜひご参加ください。

ランチ会参加者の集合写真。

この記事を書いたライター

高橋昌希

1991年香川県生まれ。広島大学教育学部卒業後、国立障害者リハビリテーションセンター学院修了。視覚障害者のための福祉施設での勤務を経て、ガイドヘルパーの仕事を行う。教員免許(小学校・特別支援学校)を保有。歩行訓練士。Spotlite発起人。

他のおすすめ記事

この記事を書いたライター

この記事を書いたライター

高橋昌希

1991年香川県生まれ。広島大学教育学部卒業後、国立障害者リハビリテーションセンター学院修了。視覚障害者のための福祉施設での勤務を経て、ガイドヘルパーの仕事を行う。教員免許(小学校・特別支援学校)を保有。歩行訓練士。Spotlite発起人。

他のおすすめ記事